儀式や行事の“ナゼ”を知って、
暮らしを彩る冠婚葬祭メディア

【パパとママの結婚式実例】コロナ禍でも工夫を凝らし、ゲストが笑顔になれるウエディングを実現!

ここ数年はコロナ禍により、結婚式を諦めざるを得なかったカップルも多かったのでは?しかし最近は徐々にコロナも収まり、結婚式を行うカップルも増えてきています。すでに出産して子育て中だけど、今からでも結婚式をやりたいと思っているパパ・ママも多いのでは?

そんなふたりを応援すべく、「sikisaisai」編集部では、コロナ禍に負けず素敵な結婚式を行ったカップルをご紹介。「式を行うかどうか迷っているなら、絶対にやるべき!と背中を押してあげたい」という先輩カップルに登場いただき、“結婚式ってやっぱりいいね♡”なエピソードをお話ししてもらいました。

今回の実例カップルはこちら!

同じ高校で、ひとつ先輩の建貴さんと綾花さん。綾花さんが高校卒業後、友人の紹介でお付き合いをするように。2020年夏にプロポーズをして同棲を始め、その年の秋に入籍。2023年1月27日に第一子が誕生し、現在はふたりで楽しみながら育児に奮闘中。

三輪建貴さん(27歳)・綾花さん(27歳)・律斗くん(0歳)

コロナ禍の真っただ中にプロポーズ。最初、結婚式は行わない予定だった

2020年に一緒に暮らし始め、2020年の11月3日に入籍を済ませたふたり。その年の夏は新型コロナウイルス第2波が流行していた時期でもあり、ふたりとも「結婚式はしなくてもいいかな」と思っていたそう。そんな気持ちが変わったのは、年が明け2021年2月のこと。

「たまたま、結婚式場の“マウロ・アネーラ”に行く機会があって。コロナが少しだけ落ち着いていた頃で、ブライダルフェアをやっていたのでちょっと行ってみようかと」(建貴さん)

「前からネットや雑誌で写真を見たりしているなかで、もし結婚式をするならここがいいなって思っていた会場でした。そのときは本当に軽い気持ちで行ったのですが、見学してみたらやっぱりとても素敵で。ここで結婚式をしたい! と思ってしまったんです」(綾花さん)

会場の雰囲気がよかったのはもちろん、試食した料理がとてもおいしくて、「家族や友人たちにもこのおいしい料理を食べてもらいたい」と思ったそう。そして、プランナーの方と話しているうちに「この会場で絶対、結婚式をしよう!」と決意。

▲ふたりが選んだ「マウロ・アネーラ」は、静岡県静岡市の海沿いにあるゲストハウスで、オーシャンビューのチャペルやリゾート感あふれるガーデンなどが人気

入籍からちょうど1年後の記念日に結婚式を行うことに決定。でも……

結婚式は、結婚1周年の記念日である2021年11月3日に行うことに決めました。ところが、その後もコロナはまったく収まる気配がありません。

「あの頃は本当に毎日ひやひや。コロナが少しでも収束し、なんとか無事に結婚式を迎えたい……。そんな気持ちで日々過ごしていましたね」(建貴さん)

「プランナーさんとも何度も相談して。ときには泣きながら話したり。やっぱり結婚式は諦めようかと、何度も思いました。でもその都度、プランナーさんがいろんなアイディアを出してくださって、心配事をひとつひとつクリアしながら準備を進めていきました」(綾花さん)

▲ゲストテーブルには、ひとりずつパーテーションで仕切り。中央にはセンス良くドライフラワーを飾り、消毒用スプレーのボトルもじゃまにならない色を選んだそう

東京五輪後、状況はますます悪化。悩んだ末、結婚式を翌年の2月20日に延期

新型コロナウイルスはなかなか収束せず、招待状を出さなければならないギリギリのタイミングで、ふたりは、結婚式をやるかやらないか、それとも延期するかの決断を迫られました。

「いっそ中止に……とも考えましたが、どうしてもやりたかったんですね。それで、日にちはそのままで、規模を縮小して家族だけでやろうかという意見も出ました」(建貴さん)

「でも、それじゃあ後悔するんじゃないかと思って。あとで、やっぱり友達呼びたかったねって思っちゃいそうだったので、規模はそのままで日程を3カ月以上後ろの2月20日に延期しました」(綾花さん)

約50名のゲストを招待し、美食と会話を楽しむ披露宴に

2022年2月20日の結婚式に向けて約60名に招待状を出しました。ところが、年が明けてオミクロン株が猛威を振るう第6波が押し寄せ、2月にはまん防(まん延防止等重点措置)も出されたため、結局10名ほどは参加ができなかったそうです。

「私のいちばんの親友が出席できなくなってしまって、残念な思いもしました。それでも、車イスの主人の祖父母を始め、多くの親族や友人に参列してもらいきちんと感謝の気持ちを伝えられて、本当に結婚式をやってよかったです」(綾花さん)

「僕たちがいちばんこだわったのは、ゲストと会話をしたり、一緒に写真を撮ったりする時間をたくさん設けることでした。選んだ会場“マウロ・アネーラ”は、高砂席とゲストの席との距離が近く、カジュアルな雰囲気なので、みんなが高砂席に気軽に来てくれて、たくさん触れ合うことができました」(建貴さん)

▲ソファが並ぶカフェスペースでは、ゲストと自由に会話を楽しむウエルカムパーティを

▲ドライフラワーを飾った高砂席やゲストテーブルはカジュアルな雰囲気で、友人とたくさん写真を撮ったそう

▲こちらの会場に決めた理由のひとつだった料理。和のエッセンスがちりばめられた創作フレンチは、友人から高齢の祖父母まで、幅広い年齢層のゲストに大好評だったそう

みんなに「今までの結婚式でいちばんよかった」と言われて涙が……

「自分たちのことより、来てくれた方々に楽しいと思ってもらえること、いい思い出になったと言ってもらえること。そこにこだわって演出を考えました」(建貴さん)

「私の姉のこどもにリングボーイをしてもらったり、私の母にベールダウンをしてもらったり。主人の両親にはジャケットセレモニーにも参加してもらいました。参列者全員で撮った集合写真も一生の宝物に」(綾花さん)

▲甥っ子にリングボーイをお願い。お礼には花束ならぬお菓子の束をプレゼント

▲母にしてもらうベールダウンの儀式と、両親に着せてもらうジャケットセレモニー

▲全員で撮った集合写真や、昔バンドをやっていたご主人の仲間が余興で盛り上げてくれた

▲ふたりのケーキカット&ファーストバイトの後、コロナ禍で結婚式を断念した友人夫婦を招き、サンクスバイト。これには友人も大感激!

結婚式の思い出が、今後の長い人生の支えに!

結婚式については、とにかく楽しかった、よかったという感想しか出てきません。参加型の演出をたくさんしたからか、家族や友人から、いまだに“あのときは楽しかったね”“あれはよかった”と言ってもらえるんですよ」(建貴さん)

「いっぱい迷って悩んで泣いたりしたけど、結婚式をきちんとやって本当によかったと思います。もし、やるかやらないか迷っているという人がいたら、絶対にやるべき! と強くおすすめしたいです」(綾花さん)

結婚式の形をいろいろ模索するなかで、リモートウエディングの提案もあったそう。でも結局は、実際にみんなで会って話して、同じ空間で過ごしておいしい料理を食べる……。そのことが、全員にとって忘れられない、最高の結婚式を作り上げてくれたんだと思う。そう話してくれたおふたり。

今はベビーのお世話で、楽しいけれど、大変でもある時期。「これからも夫婦にとっていろんな試練はあると思うけど、結婚式の素敵な思い出があるからこそ、乗り越えていけるんじゃないかと思う。だからみなさんも、結婚式は面倒くさいし、まあやらなくてもいいか……じゃなくて、いろいろ工夫してやれる方法を考えてみて」とアドバイスをしてくださいました。

guide