儀式や行事の“ナゼ”を知って、
暮らしを彩る冠婚葬祭メディア

【行事や風習、どう伝えていく?】
~繋ぐ。送る。生きる。文化といのち~

2024年4月7日(日)午前9:00~9:30 毎月放送 全8回

【BS朝日】

生活の中にある行事や風習とどのように関わっていくか、時折考えることもあると思います。
「そこにあるもの。」では、その地域や文化を支え、人生を豊かにしてきた全国各地に伝わる行事や祭り、冠婚葬祭などの風習を特集しています。これらに触れながら、暮らしの今と未来に思いをはせてみませんか?

第4回 【沖縄県・西表島】祖納の節祭

海の彼方の理想郷からやってくる、神様。

自然豊かな西表島に伝わる、祖納の「節祭(シチ)」。
「農民の正月」ともいわれ、収穫の終わった10月前後に行われる一年の豊年感謝と次の豊穣祈願のお祭りです。
500年以上の歴史を持つといわれているこの祭りの中心は、黄色い衣をまとったミリク様。住民の健康と繁栄,五穀豊穣をもたらす神様です。そしてたくさんの奉納芸能が催されます。

この伝統行事を担うのは、ここを故郷とする住人だけでなく、離れて暮らしていても里帰りしてくる人、そして新たに移住してきた人たち。
それぞれ色々な思いを胸に節祭に臨みます。でも西表島の自然を誇りに思い、恵みに感謝する思い、みんなで一緒に生きているという連帯感がそこにはあります。

揺るぎない伝統と、島と祭りを愛する思い。
賑やかな鉦の音や笑顔とともに未来へと受け継がれてゆきます。

■番組名:そこにあるもの。 〜繋ぐ。送る。生きる。文化といのち〜
■放送日時: BS朝日 毎月 第1日曜 朝9:00〜9:30放送(全8回:1月~8月)
■ナレーション: 戸田菜穂

過去の動画

第3回 【徳島県】西祖谷の神代踊

静かな秘境の山中に響く太鼓、ひらひらと優雅な扇子。 年に1度の鮮やかな舞。 徳島県西祖谷山村善徳に伝わる「神代踊」は雨乞い祈願が由来といわれ、 民俗芸能の「風流踊」のひとつとして2022年にユネスコの無形文化遺産に登録された。 その喜びと、直面する保存継承の難しさ。 それでも、この地域と祭りを繋げていこうと模索する保存会の活動や、 新たに参加する駐在の警察官の想いなど、静かな情熱がそこにはあった。

第2回 【千葉県】鬼来迎

「鬼が来る」。 仏の救いを待ちながら、人々は祈る。 鬼が亡者を責めさいなむ地獄を再現し 菩薩による救済を描く全国でも珍しい仏教劇「鬼来迎」。 800年を超える歴史を持つ仮面劇は、 千葉県虫生地区の24戸の小さな集落で受け継がれてきた。 少子化高齢化が進む中、保存会や今回初参加の若い住職、 地元の女性たちのさまざまな思いとは。 鬼来迎の今や未来について、小さな集落に紡がれる、 人、記憶、歴史の結びつきを映し出す。

第1回 【青森県】相内の虫送り

田植えが終わる6月に行われる虫送りは、 稲につく害虫を追い払い五穀豊穣・無病息災を祈る祭りとして、 400年を超える⻑い歴史を重ねる。 虫送りのシンボルは、大蛇にも龍にも見える大きな「虫」。 この大虫を先頭に荒馬,太刀振,笛,太鼓の行列が集落を練り歩き、 「ハネロジャ、ハネロ!」の掛け声が地域を熱くしていく。

guide