こどものお祝い

こどものお祝いは
生まれる前から成人まで

こどもが生まれて、すくすくと成長し成人を迎える。日本にはそんなこどもの成長を祝い、感謝し、将来の健康や無事を願う行事がたくさんあります。こどものお祝いは、祖父母や家族、親族が集まり共にこどもの成長を喜べる素敵な機会です。写真や動画を撮っておくとお子さんが大きくなった時に良い思い出にもなります。妊娠中のお祝いから成人式まで、順にご紹介しますので、ぜひ皆様のご家庭でも実践してみてください。

CONTENTS
1. 帯祝い
2. 出産祝い
3. 三日祝い
4. お七夜
5. お宮参り
6. お食い初め
7. ハーフバースディ
8. 初節句
9. 初正月
10. 初誕生
11. 七五三
12. 二分の一成人式
13. 十三参り
14. 成人式

1. 帯祝い(おびいわい)

【妊娠5か月】
帯祝いは、妊娠5か月目の戌(いぬ)の日に、ケガレや災難から身を守るさらしでできた岩田帯と呼ばれる腹帯を巻いて安産を願う行事です。戌の日に行うのは、多産でお産が軽い犬にあやかっています。岩田帯は妊婦の実家から鰹節や祝い酒とともに贈るのが古くからの習わしです。

2. 出産祝い

出産祝は、赤ちゃんが産まれたことをお祝いする風習です。生まれた子の親にプレゼントやお祝い金を贈るのが一般的です。

3. 三日祝い(みっかいわい)

生後3日目
三日祝いは、生後すぐにこどもが亡くなってしまうことが多かった昔に、生後3日目という節目が大切な日として広く神仏の守護と人々の加護を求めた行事です。産着の祝いとも呼ばれ、袖のある新生児用の麻の葉模様の産着を着せる日とされています。また、三つ目のぼた餅とも呼ばれ、大きなぼた餅を産婦に食べさせたり近所に配る風習がありました。これはこどもが生まれたことを報告し感謝の気持ちを伝えるのと、ぼた餅を食べて母乳が良く出るようにと願うという意味があったようです。

4. お七夜(おしちや)

【生後7日目】
お七夜は、生後七日目に行われる赤ちゃんが無事誕生したことを祝い、赤ちゃんの名前を披露する命名式を行う行事です。命名書を神棚や床の間に上げ、祝い膳を囲みます。

5. お宮参り(おみやまいり)

【生後30日、地域によっては生後100日】
お宮参りは、生後一か月前後、地域によっては生後100日に神社に参拝し、無事に誕生したことを神様に報告し、感謝とともに今後の健康を祈る行事です。

6. お食い初め(おくいぞめ)

【生後100日】
お食い初めは百日祝いとも呼ばれ、生後100日目の歯の生え始める時期にこどもの成長をお祝いし、「一生食べることに困らないように」と願う行事です。初めてお箸を使って魚などを食べるまねをする儀式で、箸初め、箸揃え、箸祝い、真魚始め(まなはじめ)、真魚祝い、百日(ももか)とも呼ばれます。

7. ハーフバースディ

【生後6か月】
最近になって生後6か月を祝うハーフバースディ を行うご家庭が増えたようです。元々はアメリカやイギリスで、夏休み等の長期休暇中が誕生日にあたるこどもたちも、友だちにお祝いをしてもらえるようと行われていた風習です。誕生日から6か月目のお祝いだったのですが、日本では生後6か月のお祝いとしてSNS等で赤ちゃんの写真を投稿したことから広まったようです。
伝統的な行事ではないので特に形式は無く、一般的なお誕生日祝いと同様に考えればよいでしょう。赤ちゃんに天使の羽根飾りをつけて写真を撮るなどいろいろと工夫がされています。

8. 初節句(はつぜっく)

【女の子:生後初の3月3日 男の子:生後初の5月5日】
女の子は初めて迎える桃の節句(上巳の節句)、男の子は初めて迎える端午の節句を初節句と言います。季節の変わり目に病気や災厄、邪気を払いこどもの健やかな成長をお祈りする行事です。桃の節句ではちらし寿司やひし餅、端午の節句では柏餅やちまき、うなぎ料理、ブリ料理などが振舞われます。なお、誕生から初節句まで1か月ほどしかない場合は、お宮参りの前後になりますので、初節句を翌年に見送ってもよいでしょう。祖父母が雛人形や五月人形を贈ったり、購入する現金を贈ったりします。飾るにはスペースを取ったり、高価なことから気を遣わせることもあるので、希望を聞いてから贈るのがよいでしょう。

9. 初正月(はつしょうがつ)

【生後初の正月】
昔は数え年という生まれた日から1歳と数え、正月を迎えるたびに1歳ずつ年齢を加える考え方があり、生後初めてのお正月を初正月として特別にお祝いしました。地域によって変わりますが、男の子には破魔弓(はまゆみ)や破魔矢(はまや)を、女の子には羽子板(はごいた)を、母方の祖父母から魔除けや子孫繁栄を祈るものとして贈るならわしがあります。

10. 初誕生(はつたんじょう)

【生後1年目】
初誕生は、満1歳になるお祝いで、一升餅を背負わせて「一生食べ物に困らないように」や「一生健やかでいられますように」と願う風習です。筆、お金(財布)、そろばん、米などの品物を並べ、赤ちゃんがどれに興味を持つかで将来を占う選び取りもよく行われます。筆は勉強や知識、お金(財布)は裕福、そろばんは商才を表しました。

数え年は正月基準、満年齢は誕生日基準

「数えで七つ、満で六つ」と年齢を数えることがあります。「数え」は数え年のことで「満」は満年齢のことです。数え年は生まれた日から1歳と数え、正月を迎えるごとに1歳加える数え方です。満年齢は生まれた日を0歳とし、次の年の誕生日が1歳になる数え方です。数え年では、12月31日に生まれた赤ちゃんも翌日に正月を迎えると2歳になります。古来日本では、個人の誕生日にお祝いをする習慣は無く、お正月にみんな一斉に年を取るという考え方だったようです。現在のように誕生日にバースディケーキを食べてお祝いをするようになったのは、戦後にアメリカから伝わってからと言われています。

11. 七五三(しちごさん)

【女の子:3歳・7歳 男の子:3歳・5歳】
七五三は、男の子は(3歳・)5歳、女の子は3歳と7歳の11月15日前後に神社にお詣りする儀式です。3歳、5歳、7歳にこどもの成長を神様に感謝しお祝いします。

12. 二分の一成人式(にぶんのいちせいじんしき)

【10歳】
成人を迎える20歳(2022年より成人年齢は18歳)の2分の1である10歳の門出を祝う近年小学校で行われる行事です。こどもは両親に感謝し、将来の夢を語ります。

13. 十三参り(じゅうさんまいり)

【数え年で13歳】
十三参りは、数え年13歳の4月13日(旧暦3月13日)に虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りする京都発祥の行事です。13歳まで無事成長したことを感謝し、心身ともに発達する時期に立派な大人になることを願います。無限の知恵を持つ虚空蔵菩薩から知恵を授かるとも言われ、知恵詣りや知恵もらいとも呼ばれます。毛筆でこどもが大事にしている一字を書き、その半紙でご祈祷を受ける風習があります。
最近では、13歳が厄年に当たることから、神社でも十三参りを行うところが増えています。

14. 成人式

成人式は、人生の一つの節目である成人を祝う行事です。奈良時代以降に数えの12~16歳で行われていた元服(げんぷく)が由来と言われています。行政による20歳の成人式が行われるようになったのは戦後のことで、昭和21(1946)年に埼玉県蕨市で蕨町青年団により行われた青年祭が始まりと言われています。

晴れ着って
なぜ“晴れ”なの?

皆さんが良く使われる晴れ着という言葉の意味を知っていますか?晴れ着とは、晴れの日に着る衣服で普段着の対義語になります。古来から「ハレ」は非日常、「ケ」は日常を意味するとされ、非日常であるお祝いやお祭りなど、自然や神仏に感謝し祈願するハレの日に着る衣服を晴れ着と言うようになったそうです。

赤ちゃんが産まれる前から楽しみにして、生まれえた後もさまざまな節目にこどもの無事と成長を願う儀式や行事が日本にはたくさんあります。人生に一度しかないせっかくの機会なので、こういった行事を取り入れて、現代になって普及した写真やSNSなどを活用しながらこどもの成長をお祝いしてみてください。写真や記録は、将来こどもが成人した際に素敵な贈り物になるでしょう。