卒園・進学・卒業・就職祝い

卒園・進学・卒業・就職祝いとは?

卒園・進学・卒業・就職祝いとは、文字通り幼稚園や保育園の卒園や学校への進学、卒業、就職をお祝いする儀礼です。同時にお祝いするケースと別々にお祝いするケースがあります。
進学・卒業する学校は、小学校・中学校・高校・高専・専門学校・短期大学・大学など様々で、就職先の業種業界も人それぞれでしょう。卒園・進学・卒業・就職祝いは、お祝いされる本人の年齢や就職先の企業に合わせて、臨機応変に変えるとよいでしょう。ここでは、同時期になることが多い卒業・就職祝いをすると良い時期やマナー、相場とおすすめのプレゼントを紹介します。

卒業・就職祝いとは?いつ贈ると良い?相場やおすすめのプレゼントは??

CONTENTS
1. 卒業・就職祝いとは
2. 卒業・就職祝いはいつ贈ればいい?
3. 卒業・就職祝いのマナー
4. 卒業・就職祝いの相場とおすすめのプレゼント

1. 卒業・就職祝いとは

一般的に卒業と就職は1ヶ月差で訪れます。卒業は3月に、就職は4月のケースが多いです。そのため、卒業と就職のお祝いを同時に行うことも少なくありません。ただ別々で行うこともあります。
卒業と就職は祝い事が二つ重なります。そのため、歓びもひとしおです。これはご自身はもちろんのこと、これまで育ててきた両親だけでなく兄弟姉妹、親戚、祖父母など、本人と関わりがある人、すべての人にとって喜ばしいことです。
学校を卒業し、社会人としてのはじめの一歩を踏み出すことで大人になったと感じる人も多く、この瞬間を皆さんでお祝いすると良いでしょう。

 歴史 

卒業式は明治時代から始まった

1872年に学制が施行され、試験修了者に対して卒業証書を授与したことをきっかけに、最も古い卒業式は、1876年(明治9年)に陸軍外山学校で観兵式とともに行われた生徒卒業式だといわれています。1877年(明治10年)には、東京大学の第1回卒業式が行われています。その後に官立や公立学校に広まっていったようです。

学歴別で見る就職者数(参考)

どの段階の学校を卒業し、就職した人の人数は文部科学省によって明らかにされています。以下の数字は2019年の学歴別就職者数です。

  • 中学校卒業者の就職者数:0.2万人
  • 高校卒業者の就職者数:18.6万人
  • 高等専門学校卒業者の就職者数:0.6万人
  • 短期大学卒業者の就職者数:4.3万人
  • 大学卒業者の就職者数:44.7万人
  • 大学院卒業者の就職者数:6.8万人

※文部科学省「学歴別就職者数および大学卒就職率の推移」

2. 卒業・就職祝いはいつ贈ればいい?

卒業・就職祝いはいつ贈るのが良いでしょうか。この場合、卒業と就職祝いを同時にするか、あるいは別々に行うかに関係なく、3月末までにすると良いでしょう。
卒業・就職祝いを渡すベストなタイミングは卒業してから1週間後を目安にするのがおすすめです。就職祝いを内定が取れたタイミングで渡す方がいますが注意が必要です。なぜなら内定取り消しの可能性が残されているからです。

3. 卒業・就職のお祝いのマナー

卒業・就職祝いの熨斗は「紅白の蝶結び」、または「あわじ結び」の水引を使用します。
熨斗のかけ方は「内のし」と「外のし」のどちらでもかまいません。なお、郵送の場合は熨斗が破けてしまうことを防ぐために、内のしで贈ると良いでしょう。
表書きは以下の通りです。あえて文字数を奇数(吉数)の3文字、5文字にするという考え方もあります。

【卒業祝いの場合】
卒業御祝・祝御卒業・御卒業御祝

【就職祝いの場合】
御就職御祝・就職御祝・祝御就職

【両方の場合】
御祝

4. 卒業・就職祝いの相場とおすすめのプレゼント

卒業・就職祝いの相場とおすすめのプレゼントを紹介します。

卒業・就職祝いの相場

気をつけるべき点は贈る相手の年齢と、ご自身との関係性です。年齢不相応の現金や高額な贈り物、ご両親や祖父母など近い関係の方々が贈る可能性のあるプレゼントは避けると良いでしょう。

【こども】
30,000円〜50,000円
【孫】
10,000円~30,000円
【甥や姪などの親族】
5,000円~10,000円
【知人友人のお子さん】
5,000円

卒業・就職祝いにおすすめのプレゼント

卒業・就職祝いにおすすめのプレゼントは、社会人として、新しい生活を迎えることを考慮すると良いでしょう。ひとり暮らしをする方であれば生活必需品などがおすすめです。あるいは就職先の企業に照らし合わせて、仕事に使える実用的なアイテムも良いかもしれません。中々決められない方は、直接本人に聞いてみるとよいでしょう。

生活必需品
家電、タブレット、マグカップ、タンブラー
仕事の実用品
ボールペン、ペンケース、名刺入れ、パスケース、キーケース、ネクタイ、ネクタイピン、時計、スーツ、ハンカチ、財布、Yシャツ、手帳、バッグ、傘、靴下、靴
その他
アクセサリー、イヤホン、香水、カタログギフト、ギフト券

絶対に贈ってはならないようなプレゼントはありませんが、贈ってもよいかどうかの判断が難しい場合は両親に確認することをおすすめします。

卒業・就職は人生の大きなターニングポイントです。卒業したことの安心感も束の間、すぐに社会人として新たな生活がスタートします。
そのため、期待と不安が入り混じった特別な緊張感のある状態となるわけですが、そのような中で卒業・就職をお祝いすることについて、最も忘れてはならないのは「相手が喜んでくれるかどうか」を考えることです。
これまで卒業・就職祝いについて、マナーや相場、おすすめのプレゼントを紹介してきましたが、最も大切なことは心の底から相手を思って、お祝いすることです。
どんなプレゼントを贈るかということも大事ですが、祝福の気持ちだけは忘れないようにしましょう。それがきっと本人にとっての明日への活力に繋がるはずです。