儀式や行事の“ナゼ”を知って、
暮らしを彩る冠婚葬祭メディア

神社でロケ撮や家族で記念撮影もOK! 注目度が高まる和装前撮り

結婚式よりも前に新郎新婦の記念写真を撮る「前撮り」。ゆっくりと時間をかけて、こだわりの写真を撮ることができると、前撮りを行う人が増えています。さらに最近は、結婚式当日に和装を着用する人が少なくなっていることもあり、前撮りで和装の写真を残したいといった希望も増えているよう。

“和装前撮り”に興味があるという人に向けて、前撮りの基本や成功の秘訣などを現場で活躍するプロに聞きました。

【取材にご協力いただいたのはこちら】

市澤奈々子さん
株式会社 日本セレモニーが展開する結婚式場「ノートルダム八戸」の衣裳スタッフ

結婚式はドレスのみ。前撮りで和装を選ぶ人が増えているワケ

最近、和装の人気が再燃しています。特に結婚式の白無垢や色打掛は花嫁さんしか着ることができない特別な和装のため、一生に一度は着てみたいと憧れる女性も多いはず。とは言っても、やはり挙式はドレス姿でチャペルにて、という方が多いですね。披露宴でドレスから和装にお色直しをする方もいらっしゃいますが、そうすると支度のための中座の時間が長めになってしまいます。和装は着たいけれど、ゲストと触れ合う時間を減らしたくないという理由で、結婚式当日は和装を着ない決断をする方も。

そんな方に人気なのが、“和装前撮り”です。当式場の場合、周囲にフォトスタジオが少ないという地域柄もあり、結婚式を行う方の約98%が前撮りを行っています。さらに、家族や親族が和装の花嫁姿を見たいと希望されることも多く、結婚式当日はドレスのみという方の半数以上が前撮りで和装を着用されています。

和装前撮りを行うメリットについて、
以下にまとめてみました

  • 結婚式では和装を着ない場合も、前撮りで残すことができる
  • 前撮りの写真を結婚式当日の演出にも使える
  • 時間に追われる当日と異なり、じっくりと時間をかけて希望の写真を撮れる
  • 前撮りに家族を招いて、和装をお披露目できる
  • ロケーション撮影を選べば、思い出の場所や好きな雰囲気の中で写真を撮れる

スタジオや式場の敷地内のほか、神社でのロケーションフォトも自在

式場内で撮影するほか、館内の好きな場所やガーデンなどで撮影できます。当式場もそうですが、最近は人前式にも対応するモダンな雰囲気のチャペルも多くなっていて、チャペルで和装の写真を撮るのもおすすめです。

一方のロケーション撮影(ロケ)では、神社や日本庭園、和の建築物などに出かけて、風情たっぷりの写真を撮ることができます。ロケの場合は桜や紅葉など季節感も大切にすると、さらに素敵な写真が残せますね。

通常は10時30分スタートで、15~16時には終了しますが、なかには、海や山、夕日や夜景、レジャー施設など、ふたりの思い出の場所で撮りたいといったご希望も。移動時間がかかったり、夜間の撮影になったり、場所によっては撮影許可が必要だったりしますが、可能な限り希望を叶える方法がないか探っていきたいと思っていますので、まずは相談してみてください!

前撮りは、結婚式の2カ月前までには実施するのがベスト

結婚式の2カ月前からは式の準備で忙しくなるため、前撮りはそれまでに済ませるのがベストです。和装の場合は、衣裳だけでなく小物を選んだり、かつらを利用するのか、洋髪にするのかなど決めることも多いため、余裕を持ったスケジュールで進めるとよいでしょう。

結婚式の6~8カ月前には衣裳合わせを始め、ヘアメイクのスタッフとも打ち合わせをし、じっくり準備して前撮りに挑みましょう。

衣裳は、昔ながらの白無垢と古典的な柄の色打掛に憧れて選ぶ方もいれば、現代風の和装に洋髪、手にはブーケというスタイルを選ぶ方もいます。白無垢の下に着る掛下(かけした)に色や柄がある「色掛下」を選んだり、色打掛がパステルカラーにバラの花柄、スワロフスキーの飾りが付いたものなども人気です。

個性的な装いだけでなく、手作りの小物や思い出の品でみんなと差が付く写真を!

ほかの人とは違う自分たちならではの写真にこだわる人が増えていて、例えば愛車や大好きなキャラクターのグッズと一緒に撮影する方も。手作りの扇子や筆でしたためた書、「結婚しました」ガーランドを持ったり、たくさんの折り鶴や紙吹雪を用意したり。SNSには個性豊かなアイディアがたくさん載っているので、そういったものを参考に、ご自身で撮影小物を準備して来られる方も多いですよ。

大好きなキャラクターのぬいぐるみと一緒に
ふたりのイニシャルのグッズやサングラスなど、小物をたくさん使って楽しく演出

両親や祖父母を招いたり、お子さまやペットと一緒に記念撮影も可能

結婚式当日に和装を着ない方の場合は特に、前撮りにご家族を招いて和装の姿を見ていただく方が多いですよ。中には、お身体が不自由で結婚式当日は参加されないおばあ様を招き、一目、花嫁姿を見ていただけて良かったと喜んでおられた方もいました。

当式場では黒留袖など着物をご持参いただければ、前撮り時のご親族の着付け&ヘアセットも可能。礼服のご親族にも入っていただき、家族写真を撮ることもできます。

パパママ婚の場合は、お子さまもご一緒に、楽しい写真をたくさん撮りましょう。可能であればお子さまも和装で揃えると素敵な写真が残せそう。家族同様の大切なペットと一緒の撮影も可能で、ペットも和装だと、よりかわいいですね。

親族と一緒にチャペルで記念撮影を
袴姿の我が子と一緒に
前撮りに駆けつけてくれた友人と一緒に
母親に留袖を着てもらい、紅をさしてもらうシーンを撮るのも素敵

こだわりのポーズや撮影してもらいたいカットは、具体的に伝えて

最近は、どんな写真を撮ってもらいたいかを紙に書いたり、PCで作成してプリントアウトして持参する方もいらっしゃいます。SNSで見つけた写真をスマホに保存して、当日、カメラマンに見せてくださる方も。どのような方法でも構いませんので、希望は遠慮せず、恥ずかしがらずに伝えるのがおすすめです。

ふたりが見つめ合っているところ、後ろ姿、指輪をつけた手元のアップなど、より具体的に伝えましょう。具体的な希望がなかったり、どんなポーズがいいかわからないという方には、カメラマンから提案やアドバイスがありますので、ご安心ください。

和装は前撮りのみというお二人はもちろんですが、結婚式当日に和装を着る人にとっても“和装前撮り”はぜひおすすめ。一度身に着けておくことで、着なれない和装に少しでも慣れ、美しく見せる姿勢や歩き方、所作などを教えてもらうこともでき、絶好のリハーサルになるからです。当日と違って、緊張せずにゆっくりと撮影に挑める前撮りを、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょう。

guide