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【演出実例】笑顔がきらめく、こどもと一緒のウエディング第一部・挙式編

最近では、お子さまと一緒にウエディングを行う“パパママ婚”が増加傾向に。さらに、ここ数年のコロナ禍の影響で結婚式が延期となり、その間に誕生したお子さまと一緒に結婚式を行うことになったカップルも増えています。

また、親族や友人のこどもたちとワイワイ楽しむ演出もトレンドです。

そんな、お子さまと一緒のウエディングで取り入れたい演出を「挙式編」と「披露宴編」の2回に分けてご紹介します。たくさんの実例写真とともに、こども参加型演出を成功させるためのポイントについてもご案内するので、ぜひ参考にしてみてください。

今回の取材にご協力いただいたのはこちら!

  • ミル・アンジュ(支配人:田村和則さん)
  • ラヴィーナ姫路(支配人:野間淳一さん)
  • ラヴィーナ和歌山(支配人:藤原政司さん、プランナー:杉山真菜美さん・端山一幸さん、バトラー:南方美樹さん・城間友愛さん)
  • ラ・メゾンSuite姫路(バトラー:村上稀美さん・岡本くるみさん)
  • ラ・メゾンSuiteりんくう(支配人:大原佑記さん、バトラー:中村麻衣子さん・川崎雅美さん・加藤美月さん・髙田さくらさん)

新郎入場時の演出

ブーケセレモニーの儀式をお子さまと一緒に

人前式の人気演出のひとつ、プロポーズの儀式をお子さまと一緒に。新郎がわが子(0歳)を抱っこして入場し、ゲストが手に持つバラの花を受け取り花束に。それを新婦に渡し、新婦はプロポーズを受けた証としてブートニアを新郎に渡します。ゲストにお子さまをお披露目することもでき、挙式会場は温かな雰囲気に
会場:ミル・アンジュ

わが子を抱っこして新郎入場

新郎がわが子(0歳)を抱っこして入場。花嫁さんのように真っ白なスカートと髪飾りでドレスアップしたベビーが可愛すぎると、式場内は一気に和やかなムードに
会場:ミル・アンジュ

新婦入場前の演出

新郎入場後、指輪を運ぶリングベアラー(リングガール・リングボーイとも呼ぶ)が指輪をお届け

新郎入場後、親族のお兄ちゃん・お姉ちゃんに付き添われて新郎新婦のお子さま(1歳3カ月)が登場し、ゲストから「可愛い!」の歓声が。当初は歩行器の予定でしたが、コロナ禍による結婚式の延期で歩けるように。リングピロー(指輪用のクッション)は持ちやすいようカゴに入れて
会場:ラヴィーナ和歌山

リングガールが新婦入場の先導を

3歳の娘さんがリングピローを手に新婦入場の先導を。パパママ(新郎新婦)のお手伝いをしたいという気持ちが芽生える頃でもあり、また、おしゃれにも関心を持ち始める時期。可愛いドレスを身にまとい、とても楽しそうに役目を果たしました
会場:ミル・アンジュ

フラワーガールが新婦入場の先導を

参列者の中に新婦のいとこのお子さま(3歳)がいらっしゃるということで、新婦の希望でこども演出を取り入れました。お子さまが花びらをまいてくれたバージンロードを、新婦とご両親3人で歩き、思い出深いワンシーンに
会場:ラヴィーナ姫路

プロに聞きました! お役立ちコラム①

Q.“マタニティウエディング”や“パパママ婚”のベストなタイミングは?

A.マタニティは安定期に入ったあとの妊娠5カ月~7カ月くらいまでがおすすめです。パパママ婚はお子さまが歩き出されない0歳のうちに・・・というのが一般的ですが、お子さまの年齢が上がれば、お手伝いしてもらえる演出も増えます。成長したお子さんと一緒に結婚式を作り上げたいといったご要望も増加しておりますので、どのタイミングもおすすめです(ラヴィーナ姫路スタッフ)

Q.コロナ禍の影響で“パパママ婚”が増えた?

A.そうですね、1年2年と延期されるなかでご懐妊・出産し、0~2歳になったお子さまと一緒のウエディングというのが増えました(ラ・メゾンSuiteりんくうスタッフ)

A.パパママ婚が増えたことで、式場側も対応能力が上がったとも言えます。ですから、やりたいことがあるなら、躊躇せずにまずはご相談ください(ラヴィーナ和歌山スタッフ)

挙式中の演出

リングガールがカゴに指輪を入れてお届け

新郎新婦のお子さまを挙式の中で登場させたいという希望から、この演出を取り入れました。2歳半のお子さまが、カゴに入れた指輪をひとりで上手に運ぶ姿はこのうえなく可愛らしく、ゲストは写真や動画を撮り放題!
会場:ミル・アンジュ

リングボーイがリングピローを両手の平にのせてお届け

新郎新婦のお子さま(3歳)が、大事そうに抱えているのはぬいぐるみ付きのリングピロー。ハンチング帽や蝶ネクタイでカッコよくきめて、真剣な表情で歩くお子さまをゲスト全員が見守り、会場に一体感が生まれました
会場:ミル・アンジュ

リングガールがお揃いのドレスで

新郎新婦がご自身のお子さまに活躍して欲しいと希望。また、同じ年(3歳)のいとこのお子さまがいるので一緒にできる演出を考えた結果、ふたりでリングガールをしてもらう事に。まるで双子のように衣装や髪型、花冠をお揃いに。可愛すぎるその姿に大人たちはメロメロ!
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

リングボーイがお揃いのスーツで

こちらは、 新郎の甥っ子さん兄弟。スーツに蝶ネクタイ、靴や髪型までお揃いにすることで、可愛さ倍増です
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

リングガールと風船ボーイが一緒に

新婦の姉のお子さま(姪っ子)にリングガールを依頼したところ、新婦の姉がディズニー好きな新郎新婦のためにミッキー&ミニー風船を用意。もうひとりのお子さま(甥っ子)が手に持って進み、リングピローと一緒にお届け。サプライズだったため、新郎新婦は大喜び!
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

リングガールがラジコンカーで

まだ歩けないご自身のお子さま(生後8カ月)にリングガールをして欲しいと考えた新郎新婦がラジコンカーを用意。新郎の姪(2歳)にも手伝ってもらいたいということで、ラジコンカーに一緒に乗って登場しました。この時の操縦はスタッフではなく、ご家族が担当。リングピローはカゴに入れ、落ちないようにボンネット上にセットしました
会場:ラ・メゾンSuite姫路

リングボーイがラジコンカーで

親族のお子さま(0歳)が乗っているのは、珍しいフォークリフト型のラジコンカー。みんなと違うことを希望した新郎新婦が選びました。操縦はお子さまの親御さんが担当
会場:ラ・メゾンSuite姫路

プロに聞きました! お役立ちコラム②

Q.挙式時のこども演出で定番なのは?

A. 人気が高いのはリングベアラー(リングガール・リングボーイ)です。お子さまが小さい場合は、親せきのお兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に歩いてもらったり、大人に付き添ってもらってぐずった際は抱っこで一緒に入場いただけるようにしています(ミル・アンジュスタッフ)

A.まだ歩けないお子さまの場合はラジコンカーがおすすめで、最近よく見かける大人気の演出のひとつです。挙式時のほかに、披露宴会場の通路が確保できるのであれば、披露宴の新郎新婦の入場を先導するシーンとして使用することもできます(ラ・メゾンSuite姫路スタッフ)

Q.ラジコンカーは式場で用意してもらえるの?

A.ラジコンカーのほか、三輪車やワゴンなどを使われる場合は新郎新婦様に準備をお願いしています。お子さまへのプレゼントという意味で購入する方も多いですよ。ラジコンカーにwebカメラを取り付けて、お子さん目線でビデオ撮影された方もいらっしゃいましたラヴィーナ和歌山スタッフ)

リングガールがアウトドアワゴンで

新郎新婦のお子さまと新婦の姪(どちらも1歳)を、ステキに飾り付けたアウトドアワゴンに乗せて。押しているのは新婦の妹。微笑ましいシーンに式場全体が和やかな雰囲気に
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

リングガールが三輪車で

三輪車に乗っているのは新郎新婦のお子さま(0歳)。親族のお子さまのひとりが三輪車を押し、もうひとりがリングピローを持ち、3人で仲良く入場しました
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

リングボーイが三輪車で

こちらは、新郎新婦の2歳のお子さまが三輪車に乗り、親せきのお子さんが押してくれました。新郎新婦はこの三輪車とラジコンカーの両方を用意。当日お子さまにどちらがいいか選ばせ、その結果、三輪車にご機嫌で乗ってくれました
会場:ラヴィーナ姫路

リングボーイ&ガールが障害物を乗り越えて

人前式でオリジナルティのある演出を希望された新郎新婦が選んだのがこちら。新郎新婦の娘(5歳)と、新郎の甥(3歳)が最初に指輪の入ったカプセルを取ってからフラフープをくぐり、新郎新婦のもうひとりのお子さまがカプセルを受け取って運ぶという楽しい演出です
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

フラッグボーイが登場

新婦には姪と甥が3名いて、全員にお手伝いしてもらいたいという思いから、リングガール&ボーイと写真のフラッグボーイを選択。本来、フラッグボーイは新郎新婦の入場を知らせるため先に入場しますが、ひとりだと恥ずかしがるだろうとの配慮から、リングガール&ボーイと一緒に登場しました
会場:ラ・メゾンSuite姫路

誓いの言葉をこどもと一緒に

6歳になるお子さまと一緒に感動的な人前式を行ったふたり。誓いの言葉では「パパは私と一緒に遊んでくれますか?」「ママは私が大きくなるまでおいしいごはんを作ってくれますか?」「私とママ(パパ)をずっと大切にしてくれると誓いますか?」といったお子さまからの投げかけに答える形。その誓いの言葉が書かれた誓約書に、新郎新婦とお子さま全員がサインしました
会場:ラヴィーナ姫路

こどもを挟んで誓いのキスを

新郎新婦の願いで、誓いのキスはふたりのお子さま(3歳)の頬へ同時に。パパママ婚でしかできない感動的な演出です
会場ラ・メゾンSuiteりんくう

こどもふたりに誓いのキスを

新郎新婦には5歳の女の子と0歳の男の子のお子さまがいて、「ふたりではなく、家族が主役の挙式」を希望。誓いのキスでは、ちっちゃな花嫁さん姿の長女にママがキスし、長男にはパパがキス。この時の写真は一生の宝物に
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

挙式後の演出

親子3人で退場

新郎が1歳のお子さまを抱っこして3人で退場。家族の一体感が生まれ、ゲストからの祝福もより盛大に
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

フラワーシャワーの先導

新郎新婦の希望で、退場時のフラワーシャワーの先導を親族の4歳のお子さまに依頼。カゴに入った花びらを楽しそうに振りまきながら、立派に役目を果たしてくれました
会場:ラヴィーナ和歌山

親子でフラワーシャワーを

5歳の長女、0歳の長男とともに、親子4人で退場。ゲストから祝福のフラワーシャワーを浴びて、思い出深いシーンを演出できました
会場:ラ・メゾンSuiteりんくう

こども大喜びのバズーカ砲演出

挙式が終わり、フラワーシャワー&ブーケトスのあと行った演出がこちら。新郎新婦がバズーカを打つと中からパラシュートが飛び出し、それをゲストに拾ってもらう演出です。親族のお子さまがたくさん参加していたため、お子さまたちにとっては大はしゃぎできる楽しいひとときになりました
会場:ラヴィーナ姫路

親子3人でオープンカーへ乗車

新郎がお子さま(3歳)を抱っこしてオープンカーへ。挙式後、新郎新婦がロールスロイスに乗ってゲストが見送る演出がありますが、お子さまがいる場合はそこに同乗してもらっています
会場:ミル・アンジュ

プロに聞きました! お役立ちコラム③

Q.挙式時のこども演出で失敗しないためのポイントは?

A.お子さまが小さい、特に乳幼児の場合は、思い通りにはいかないことばかり。例えば、ラジコンカーでリングボーイとして登場される際、大号泣していたり、寝てしまっていることもありました。それでもゲストの方は皆さん笑顔! なので、どんな状況も失敗ではなく、“それもいい思い出”と捉えることが大切です(ミル・アンジュスタッフ)

Q.挙式時のこども演出での楽しいエピソードは?

A.挙式中はお子さまを抱っこして一緒に進行。でも、なぜか新郎様が抱くと号泣し、新婦様に代わると泣き止むという現象が起こり、新郎様は苦笑い。挙式会場もクスクスと笑いが起きて、心温まる挙式になりました。もうひとつ、リングボーイがリングピローを落としてしまうハプニングが! お子さまは泣きながらバージンロードをUターンしてチャペルの外へ。どうなるかと思いましたが、そのあとは笑顔で戻ってきてくれて、新郎新婦の元に指輪を届けてくれ、ゲストの方々もほっこり。結果的にいい挙式となりましたラ・メゾンSuite姫路スタッフ)

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