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新郎新婦が喜んだ!
結婚式でのゲストの
立ちふるまい&おもてなし

結婚式は、新郎新婦がゲストに対しておもてなしをするイメージがあると考える人が多いのではないでしょうか。しかし、ゲストからサプライズなどのおもてなしを受けることで新郎新婦に喜ばれるケースも多いのです。また、ゲストの立ちふるまいによっても新郎新婦の心に強く残ることもあります。今回は、新郎新婦に喜ばれる立ちふるまいや、ゲストからのおもてなしの実例を紹介します。参列する際に心掛けておくと、ふたりにとってもゲストにとっても良い1日になるはずです。

プランナー紹介

教えてくれたのは…
株式会社サンレー松柏園ホテル 
ブライダルコーディネーター 川本 舞さん
2018年4月入社以来、松柏園ホテルでブライダルコーディネーターを務める。大切にしていることは、最後までお客様に寄り添う気持ちを忘れないこと。まずはやってみるという「ガッツ」を忘れないこと。お客様を家族と思って接すること。

新郎新婦が喜ぶ、
ゲストの⽴ちふるまいのポイント5

まずは結婚式に参列した際に心掛けておきたい立ちふるまいのポイントを紹介します。

① 新郎新婦入場などの拍手をするタイミングには、しっかり拍手をしよう

結婚式ではさまざまなタイミングで拍手をするシーンがあります。例えば、新郎新婦が入場や退場をするとき、ゲストのスピーチ、ケーキカットなどの演出時が当てはまります。拍手のタイミングになったら、きちんと拍手をして祝福の気持ちを送りましょう。

拍手をするシーンの中でも、新郎新婦の入場時は特に温かい気持ちで拍手をしましょう。入場時、ふたりは緊張をしていることが多いですが、ゲストの笑顔を見て拍手をもらうことで、緊張がほどけたという声もあります。

② 料理の写真を撮ったり、美味しそうに食べよう

結婚式ではおもてなしを大切にする新郎新婦がとても多く、その中でも料理は、ゲストに喜んでもらいたいと、こだわって選んだものです。そのため、ゲストが料理を美味しそうに食べてくれることは、新郎新婦にとって大きな喜びとなります。料理の写真を撮ってくれることも嬉しいでしょう。

また、結婚式が終わった後に、「美味しかったよ」と感想を伝えるのも喜ばれるポイントです。

③ 会場装花やウエルカムスペースなど、装飾の写真や動画を撮っておこう

結婚式の装飾は、新郎新婦の結婚式のテーマやイメージを表現しており、おもてなしの一つでもあります。ふたりが一生懸命考えたものなので、素敵だなと思ったらぜひ写真や動画に残しておきましょう。

結婚式中、ふたりは忙しくてゆっくり装飾を見ることができないことが多いので、結婚式が終わった後には、その写真や動画をぜひふたりにシェアしましょう。

④ 同じテーブルに初対面の人がいたら是非交流をしよう。また、新郎新婦の親とも会話をしてみよう

結婚式の席次は、新郎新婦が悩むことの一つです。テーブルに座る人数の兼ね合いで、どうしても初対面の人が同じ卓になることもあるでしょう。その場合、ふたりは「この人とこの人なら仲良くできそう」と考えて同じ卓にしていることが多いので、ぜひ会話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、ふたりの親がテーブルに挨拶に来てくれた際も、祝福の言葉や日頃の関係性など少し会話をするとよいでしょう。ふたりが高砂席からゲストが楽しく会話をしている様子を見ることで、「楽しんでくれていてよかった」と幸せな気持ちになるはずです。

⑤ ゲストも一緒に行う演出には、積極的に参加しよう

挙式でのブーケなどのトス演出や、披露宴でのゲーム演出やキャンドルリレーなど、ゲスト参加型の演出には積極的に参加しましょう。ゲストが楽しんでくれるようにと用意した演出なので、楽しんでいる様子が分かるとふたりも嬉しいものです。

受付時、ウエルカムスペースに寄せ書きやウエディングツリーなどが置かれていることもあります。ゲストがメッセージなどを書くことで完成する演出なので、それも是非参加しましょう。

新郎新婦に喜ばれた!
ゲストが結婚式で⾏ったおもてなし実例

結婚式では、ゲストからサプライズなどをすることもあります。ゲストがふたりを思って準備した演出ですので、新郎新婦はとても喜んでくれます。ここからは、取り入れやすいゲストからのおもてなし実例や上で紹介した心構えのポイントを押さえた結婚式のシーンを紹介します。

新婦へ、友人と親からサムシングフォーのプレゼント

サムシングフォーとは、花嫁に幸せをもたらす“4つのもの”のこと。具体的には、何か古いもの、何か新しいもの、何か借りたもの、何か青いものが当てはまります。友人と親がこの日のためにサムシングフォーのプレゼントを用意し、披露宴中にプレセント。

新郎新婦が
嬉しいポイント

思い出の太鼓にまつわるものや、昔の写真をアルバムにしたりと、新婦を思って用意したことが伝わるプレゼントだったのでとても嬉しかったそう。

② 子どもたちから、花束のサプライズ

親族のお子さんがふたりのために花束を用意し、乾杯後にサプライズでプレゼント。たくさんの花束を受け取りふたりも幸せいっぱいになりました。いただいた花束は、ウエルカムスペースに飾り付けてみなさんに披露したそう。

新郎新婦が
嬉しいpoint

子どもが1人1つ花束を持っていたことで、受け取る際、「おめでとう」と全員から一言もらえたのが嬉しいポイント。

③ 友人からのムービーのプレゼント

ふたりと友人の写真や動画をたくさん使ったオリジナルソング付きのサンクスムービーをプレゼント。さまざまなゲストからの「おめでとう」の声が集まったムービーに、ふたりは笑顔でいっぱいになったそう。

新郎新婦が
嬉しいpoint

ムービーには結婚式に参列していない人からの祝福の言葉も多く寄せられていたのがポイント。参列できなかった人からの言葉はとても嬉しかったそう。

④ ゲスト参加型のプランターペイント

挙式で植樹セレモニーを行ったふたり。受付の横にプランターを置き、鉢植えの部分をゲストにペイントしてもらって演出に参加してもらいました。挙式時にはさまざまなゲストが塗ったプランターが披露され、セレモニーが執り行われました。

新郎新婦が
嬉しいpoint

隙間が無いくらい塗り上げられたプランターが完成されたことで、さまざまなゲストが楽しく参加してくれた様子が伝わり、挙式時幸せな気持ちになったそう。

まとめ

新郎新婦にとって特別な1日である結婚式に参列できることは、ゲストにとっても喜ばしいものです。ふたりに「招待してよかった」と思ってもらえるような立ちふるまいを心掛け、全員で結婚式を楽しみましょう。また、もしゲストからサプライズをしたいと思った場合、ふたりのプランナーに事前に相談しておくと当日スムーズに執り行えますので、サプライズを検討している場合は、事前に相談することを忘れないよう覚えておきましょう。

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