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先輩ママに直撃! 家族で帰省の際に気をつけるポイントは?

もうすぐ夏休み。新型コロナによる移動制限が一切なくなり、今年は久しぶりに田舎へ帰省可能に。おじいちゃん・おばあちゃんに孫の顔を見せて喜ばせたいと、あれこれ予定を立てている人も多いのでは?

楽しみの反面、手土産は何がいい?こどもの洋服はどのくらい持って行く?高速で渋滞時にこどもを飽きさせないためには?など、心配事はつきません。

そこで、こども連れの帰省のプロである先輩ママに、ありがちな疑問と解決策を聞きました。これを参考に今からしっかり準備して、快適&楽しい帰省旅行を実現しましょう!

Q.帰省時の手土産を選ぶ際の注意ポイントは?

帰省につきものなのが手土産。毎回のことながら、どんなものを選べば喜ばれるか、いくつ買えばいいか、最近マンネリぎみで……など、悩みはいっぱい。そこで、先輩ママたちはどうしているか聞きました。

Y・Oさん

(東京からの帰省)
「博多の主人の実家には毎年、夏に帰省しています。昔、手土産は何がいいか義父母に聞いた際、“東京ひよ子”と“雷おこし”がいいと言われ、以来ずっと同じもの。たまには違うものをと思い、ちょっと奮発して有名店のマカロンを選んだら、なんだか不評で。年に1回、東京ひよこと雷おこしを食べるのを楽しみにしていたようなのです。贈る方はマンネリが気になるけれど、相手は定番を楽しみにしていてくれていることもあると理解し、そこからはまた“定番”に戻しました!」

S・Kさん

(長野への帰省)
「主人の実家は本家で近所には親せきが多く、お盆にはたくさんの人が集まります。そして、それぞれの親せきが手土産を大量に持参し、大お土産交換会が始まります。結婚したての頃、それを知らずに帰省した私は、実家用に手土産1箱を用意しただけで、親せきから大量にもらうだけもらってお返しができず、恥ずかしい思いをしました。それぞれの地域や各家によって習わしがあるので、もし初めて帰省するという方は事前にしっかり確認をするのがおすすめです」

T・Oさん

「義父にはちょっとお高い洋酒を、義母には老舗店の和菓子を手土産に。ところが、義父はつい先日、身体を壊してお酒はドクターストップ。義母は糖尿病が悪化していて甘いものは厳禁でした。主人も私もあまり連絡をとっていなくて健康状態を把握しておらず、義姉に嫌味を言われ、大失敗。ついでに義姉の2歳になるこども(甥っ子)にはチョコレートのお菓子を買っていきましたが、まだお菓子は食べさせていないとこれまた却下されました。みなさんの食べられるものや好みを情報収集することが大切ですよー(泣)」

A・Iさん

「夏の帰省では傷みにくい手土産が鉄則!生菓子を買って持ち歩き用の保冷剤3時間分を付けてもらいましたが、渋滞にはまってなんと到着まで5時間!保冷剤は溶け、生クリームもゆるゆるで、とてもお渡しできる状態ではなく、急遽、ご近所の道の駅で地元のお菓子を買うはめに……。夏場に生菓子やチョコレートなどを用意するなら保冷バッグやクーラーバッグなどがないと危険ですよ!」

Q.高速で渋滞!こどもの待ったなしの事態&ぐずった際の対処法は?

小さいこどもを乗せて車で帰省中にもし渋滞にはまってしまったら大変!車内でのおむつ替えや、おむつ卒業後のこどものトイレ問題、どうにも飽きてしまったこどものぐずり合戦……考えただけでストレスがたまりそうですね。先輩ママたちはどうしているのでしょうか。

M・Mさん

「下の子は1歳でまだおむつなのでよいのですが、問題は4歳の上の子。男の子用の携帯トイレは準備していったのですが、困ってしまったのが大きい方。出発前にトイレに行かせたのですが、緊張状態でどうしても大が出ず、案の定、高速で渋滞中にもよおしてしまいました。仕方なく、下の子のおむつをカットして何枚か重ね、ダストボックスに被せてそこに跨り用足しを。それ以来、渋滞が予測される際は、ネットで購入した折り畳み式の座れる携帯トイレを常備しています」

N・Iさん

「座席につかまり立ちさせておむつ替え中、おしっこが出てしまってシートがびしょ濡れに。これにはもう大ショックで猛烈に反省。以来、おむつ替えシートもしっかり準備するようにしています。あと、瞬間消臭スプレーも必須です。高速で走行中は窓を開け放つこともできず…“大”の方を替えたあとはちょっと地獄でした」

K・Sさん

「いつもはこどもの大好きなアニメのDVDを何本もレンタルし、車載DVDプレーヤーで視聴しながら移動します。が、先日はプレーヤーが壊れてしまって使えず、焦りました。そこで、普段は自宅のWi-Fiにつなげているタブレットを持ち出すことにしましたが、スマホのテザリングではデータ通信料の上限の心配もあったため、1日からレンタル可能なポケットWi-Fiを手配しました。動画サイトやテレビの見逃し配信を見せながら、ぐずることなく快適に移動できましたよ」

U・Kさん

「こどもが飽きてしまったら、みんなが知っているアニメソングを大合唱します。しりとり、なぞなぞといったアナログな遊びも結構楽しくて、親も大いにはまってしまいますよ。パパの眠気覚ましにもなって一石二鳥!」

Q.多くなりがちなこどもの荷物。できるだけコンパクトにまとめる方法は?

飛行機や電車など公共交通機関を利用しての帰省では、手荷物はできる限り少なくしたいもの。でも、特に小さなこどもがいると荷物は多くなりがちです。先輩ママたちはこどもの物をどのように賢く荷造りしているのでしょうか。

K・Mさん

「1歳のこどもを連れて新幹線で帰省。こどもの荷物は、1日2~3着の着替え、紙おむつ、いつもの離乳食、こども用の体温計や傷テープ、滅菌ガーゼ、爪切り……などなど、万が一のことを考えて荷造りしていたら、もう引っ越しするの?ってくらいの量になってしまって。まずは実家の近くに住んでいて同じくらいの年齢のこどもがいる義姉に電話し、万が一何か必要になったらそこで借りるお願いをしました。そのほか洋服などは宅配便で送ったり、おむつや離乳食などは滞在先で購入したり。使いきれずに残ってしまったおむつは義姉に引き取ってもらい、帰りも宅配便を使って手荷物は極力少なく、快適に移動することができました」

M・Hさん

「ベビーを連れて公共交通機関で帰省する際は、マイカーで移動する以上に気を使わなくちゃです。こどもがぐずって大泣きすると、ほかの乗客の方のご迷惑になるので。音の出ないおもちゃや動画を見せられるタブレット、絵本など、“暇つぶしグッズ”を忘れないようにします。赤ちゃん用の飲み物やおやつももちろん準備。新幹線のトイレにはおむつ交換台もあるので、何号車のトイレにあるか事前にチェックをしておきましょう。また授乳や赤ちゃんが泣いてしまった際には多目的室を使わせてもらうことができます。ただ、状況によって利用できないこともあるため、座席で授乳できるよう授乳ケープを忘れずに!」

こどもにとって、おじいちゃんやおばあちゃん、そのほか普段会えない親せきなど多くの人と触れ合える帰省は、さまざまな体験・学びができるチャンスでもあります。小さなこどもを連れての帰省は大変だから、もう少し大きくなってから……などと言わず、事前に準備し快適に過ごせる工夫をすることで、お子さまと一緒に帰省する機会をどんどん増やしましょう!

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