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【2023年】こども浴衣のトレンド&賢い選び方

コロナ禍も落ち着いて今年は3年ぶりに夏祭りや花火大会が復活するところが多く、楽しみにしているお子さまがたくさんいることでしょう。せっかくなので浴衣を新調し、かわいい浴衣姿のお子さまを連れてお出かけ予定の方も多いのでは?

いまどきのお子さま用浴衣は、色もカラフルで柄も豊富。簡単に着られるセパレートやワンピースタイプなど、いろんなスタイルのものが登場していて、どれを選べばいいか迷ってしまいそう。そこで、最新のこども浴衣事情と選び方のポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。

どんどん進化するこども浴衣。
最近のトレンドは浴衣ワンピース&浴衣ドレス

昔ながらの1枚仕立ての浴衣は大人っぽい雰囲気もあってよいのですが、着付けが面倒だったり、特に小さいお子さまは着崩れしやすかったりといった難点が。そこで誕生したのが、上下が別々になっていて着たり脱いだりが楽なセパレートタイプや、動きやすくて着崩れしないワンピースタイプ。最近では、丈が短くてフレアースカートのようにふわふわとした浴衣ドレスも人気です。以下に、トレンドのタイプについてご紹介します。

注目のこども浴衣スタイル①

見た目は浴衣、でも、着付けは簡単な上下別々のセパレートタイプ

浴衣の上下が分かれたセパレートタイプなら、上は羽織るだけ、下はウエストがゴムになっていてスカートのように履くだけ。着たり脱いだりが楽なうえ、帯を締めれば見た目は通常の浴衣と変わりません。最近は、大振りの花を全体にあしらったレトロでガーリーな柄も登場していて、ちょっと大人な雰囲気がたまらなく可愛いと評判です。

注目のこども浴衣スタイル②

上衣を脱げばサンドレスになる2WAYの浴衣ワンピース

こちらもセパレートタイプですが、上衣を脱ぐとワンピースになっていてより動きやすく、着崩れの心配もありません。海やプールに行く際などは素肌にワンピースのみで涼感たっぷりのサンドレス風に。普段着としてシャツの上に重ね着することもでき、汎用性が高いのが嬉しいですね。

注目のこども浴衣スタイル③

フリルやリボンたっぷり! お姫様気分の浴衣ドレス

上半分は一見すると浴衣ですが、下側は丈が短いフリルのスカートになっているのが特徴です。襟元や裾にレースがあしらわれていたり、リボンの飾りがあったりして、まるでお姫様のように可愛らしくコーディネートできます。上下が別々のセパレートタイプ、上下がつながっているワンピースタイプ、上衣を脱ぐとサンドレスになる2WAYタイプがあり、いずれを選んでも動きやすくて着崩れしにくいメリットがあります。

注目のこども浴衣スタイル④

フリル付きが可愛い甚平も登場! ベビーにはロンパース甚平を

ボトムスがショートパンツになった甚平なら、小さいお子さまにも着せやすく、元気に動きまわっても着崩れの心配なし!最近は女の子用の可愛い甚平もバラエティ豊かに揃います。また、ベビー用にはつなぎタイプで股下にスナップ付きのロンバース甚平を。吸水性がよく、赤ちゃんの肌にも優しいガーゼ素材のものもありますので、夏のお出かけ用だけでなく、普段着としてもおすすめです。

注目のこども浴衣スタイル⑤

親子やきょうだいでお揃いの色柄や色違いのコーディネートを楽しむのもおすすめ

ママとお揃いの浴衣でお出かけすれば、注目度アップ間違いなし!また、市松模様など男女共用の柄を選べば、パパやきょうだいとも同じ柄で色違いなどのコーディネートを楽しむことができます。

失敗しないこども浴衣選びの基本もチェック!

最新スタイル事情を把握したら、お次は選び方について再確認。こども浴衣のサイズはどう選んだらいい?素材は何がいい?など迷うことも多いので、そんな疑問を解決する選び方のポイントをご紹介します。

サイズ選びのポイントは、やや大き目サイズ

浴衣のサイズ表記は洋服の場合とほぼ同様で、以下が目安になります。(性別や浴衣のメーカーによってもサイズの設定が異なりますので、購入時によく確認ください)

こどもは成長が早く、ひと夏で着られなくなってしまうことも。少しでも長く着たいなら、ワンサイズ上を選ぶのがおすすめです。昔ながらの1枚仕立てのこども浴衣の場合、肩の部分で袖の長さを調整する「肩上げ」や、腰の部分で裾の長さを調整する「腰上げ」がされているのが一般的です。これは、“こどもの成長を願って、サイズの調整ができるようにしておく”という意味も兼ねています。浴衣が小さくなっても、肩上げと腰上げの部分の糸を解いて調整でき、長く着ることができます。

色柄選びのポイントは、派手な色で迷子防止

最近はさまざまな色柄のものが出ているのでお子さまの好みなどで選べばOKですが、小さなお子さまの場合はできれば鮮やかでカラフルな色のものを選んでおけば人ごみでも探しやすく、迷子になる危険も減らせそうです。

素材選びのポイントは、通気性と吸水性がいいもの

お子さまはたくさん汗をかきますから、浴衣も吸水性がよく、少しでも涼しく過ごせるよう通気性にも優れたものを選びたいものです。浴衣の素材は主に綿100%や綿と麻の混合になりますが、最近では吸水性と速乾性に優れた接触冷感素材を使った浴衣も登場しています。

帯選びのポイントは、簡単装着&ふわふわ可愛い!

浴衣の帯は、着物の帯の半分の帯幅のカジュアルな「半幅帯」が使われますが、結び方が難しい・面倒といったお悩みもよく聞かれます。またこどもの場合、固めの半幅帯は窮屈に感じてしまうことも。そこでお子さまの場合は、柔らかい生地で作られて結び方も自由な「兵児帯」がおすすめです。最近は、ふわふわとしたオーガンジーの素材でより可愛らしく演出したり、ゴムのように伸縮性のある帯や背面にリボンが付いていてただ巻くだけでOKのものまでさまざまあります。

浴衣のトレンドは年々変化し、特にお子さま用の浴衣はさまざまなタイプが登場していますので、チェックしてみてください。
今年はぜひ、可愛らしい浴衣を身に着けたお子さまと一緒に、楽しい夏を過ごしましょう。

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