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こどもと一緒に衣替えをしよう!

6月1日は夏服への衣替えの日。ですが最近は季節がどんどん前倒しになり、5月には夏日を記録することも珍しくありません。そこで、ゴールデンウィークの休みを利用し、お子さまと一緒に楽しく衣替えをしませんか?

こどもの成長は早く、着られなくなった洋服がタンスに溜まりがち。衣替えは、そんな洋服たちをすっきり整理するチャンスでもあります。

今回は、衣替えのポイントやこども服の仕分け方法、不要になった洋服の処分のコツまで、先輩ママから寄せられたアイデア満載でお届けします。

こども服の衣替えのタイミングはどうしてる?

衣替えは平安時代の宮中で旧暦4月1日に着物の綿を抜いて涼しく過ごすための「綿貫」を行い、10月1日には抜いた綿を入れる「更衣」が行われたのが始まりと言われています。現在では、学校や職場の制服が6月1日に冬服から夏服へ、10月1日に夏服から冬服へ切り替わる「衣替え」の風習として残っています。

しかし最近では、5月の最高気温(東京の場合)が25℃を超える日も多くなり、地球温暖化対策の一環として涼しい服装=クールビズスタイルへの衣替えを5月1日から実施する官公庁や企業も増えています。

では実際、お子さまの洋服の衣替えはみなさんいつしているのでしょうか。

4歳児のママ
Uさん

「最近は4月でも半袖が必要なくらい暑い日もありますよね。とは言え、4月に衣替えは早すぎ。春は気候が安定しなくて、寒波到来で冬服が必要な日もあるからです。わが家では、ガッツリ夏服に入れ替えるのはやっぱり6月に入ってから。でも、梅雨寒の日があったり、朝晩が肌寒い日もあるので、薄手の長袖やウインドブレーカーなどは衣替え対象外の「オールシーズン用」として、すぐ出し入れできる場所へ収納。あと、半袖のトップスと薄手のボトムス2~3セットも「オールシーズン用」に入れておけば、4~5月の夏日などにはさっと取り出せて便利ですよ

5歳と3歳児のママ
Kさん

「私の誕生日が5月25日なので、衣替えは5月下旬には終わらせます。なぜなら、いつも使っている近所のクリーニング屋さんが、会員限定で誕生月割引サービスを実施しているから(笑)。冬服と夏服を入れ替えたら、冬服はまとめて5月中にクリーニングを済ませ、手洗いや洗濯機OKの冬服は自宅でしっかり洗ってからしまいます。キレイにしてからしまわないと、梅雨時の湿気でカビが発生したり、気温が高くなってくると(調べたら15℃以上)繊維を食べる虫が活発になり、冬服に汚れが残っているとさらに虫が発生しやすくなるからです。実は、前に大切な洋服を虫に食べられた経験があり、以来、衣替えは気温が高くなる6月前に済ませ、冬服を“しまい洗い”してから収納することを徹底しています」

“わが家流のカンタン衣替えアイデア”を教えてください!

年2回、家族全員分の衣替えをするのは大変な作業ですよね。そんな面倒を少しでもカンタンに、時間をかけず済ませるアイデアを教えてもらいました。

7歳と3歳児のママ
Nさん

「わが家では、下着など細かなものは除き、ほとんどの洋服をパイプハンガーラックに吊るして収納しています。ハンガーパイプが前後2列あるダブルタイプを使っているので、夏なら手前に半袖や薄手のボトムスなど夏物を、後ろにジャンパーやセーター・厚手のボトムスなど冬物を吊るします。衣替えの際は、前後に吊るし替えるだけなのでカンタン! ハンガー収納は洋服を見渡しやすくて出し入れも楽、洗濯物をたたむ手間も省けて、ちょっとズボラですけど、かなりおすすめです」

ダブルタイプのパイプハンガーに季節を問わず
すべての洋服を吊るし収納。
衣替えは奥のオンシーズンの洋服を、
手前にかけ替えるだけ
5歳児のママ
Tさん

「理想はできるだけハンガー収納をしたいところですが、うちは収納が少なくてムリ。そこで、ジャンパーなど厚手の物以外のこども服はすべて4段のチェスト式衣装ケースへ。まったく同じ衣装ケースをこども部屋とクローゼットの中に置いていて、衣替えは引き出しごと交換するだけとカンタン! こども部屋の4段のうち、2段は下着や春秋用の薄手の洋服を収納。残り2段分に夏なら夏服を収納し、冬服はクローゼット内の2段分に仕舞ってあるので、衣替えの際にはこの2段を入れ替えるだけで済みます。引き出しの深さが全部一緒の収納ケースを選ぶのがポイントです

こどもと一緒に楽しく衣替えを行うコツは?

こどもは成長が早く、洋服もすぐサイズが合わなくなってしまうもの。衣替えの目的のひとつは、この小さくなったサイズの洋服を洗い出して、収納スペースをすっきりさせることにあります。そのためには、お子さまも一緒に衣替えに参加し、“着られる”“着られない”を判別することが大切に。

面倒に感じる衣替えもこどもが楽しみにするイベントに変えてしまう、とっておきのアイデアはあるでしょうか。

6歳と4歳児のママ
Aさん

長女も次女もおしゃれに興味を持ち始め、衣替えを“ファッションショー”と称して楽しんでいます。去年のGWはおうちでのんびりしていたこともあり、パパも観客として盛り上げ役&カメラマンとして参加。フローリングにちょっとしたマットを敷いてランウェイを作り、音楽をかけてノリノリで歩きました。そうして、これから出す夏服をひと通り着てみて、“この夏はまだ着られるもの”“長女はムリでも次女は来年くらいになれば着られそうなもの”“あげたり売ったりなど処分するもの”に分類。夏服が終わったら、これからしまう予定の冬服も着てみて、同じように来シーズンに着られそうかチェック。次の冬はムリそうであれば処分するので、その分、収納スペースに余裕が! こうしておけば、すっきりするし、買い足さなければならない洋服も把握できますよ」

7歳・6歳・4歳児のママ
Mさん

うちは男の子3人なので、ゲーム感覚で! こどもたちの夏服を山盛りにして、よーいドンで(上の子2人にはちょっとハンデを付けて)、山の中から自分にピッタリの洋服を選んで、着て、パパに写真を撮ってもらい、脱いで、ゴールに用意したスペースに分類。分類方法は、ピッタリだった洋服はそれぞれの名前を書いたBOXへ。そのほか、“きつい”“汚れてる&ボロボロ”“きらい(いらない)”のコーナーも作ります。3人で競争して、もう大盛り上がり。ひと通り終わったら、“きつい” “きらい(いらない)”の中の洋服はほかの子が着られるか試し、全員着られないものや汚れ・ほつれがひどいものは処分対象に。あまりに盛り上がりすぎて小競り合いが起こったり、負けると悔しがって泣いたり、自分はもう着られないのに下の子にあげないとすねたり……。まぁいろいろ大変ですが、それも家族のいい思い出に。洋服を着た写真も残るので、後々着られなくなった洋服を処分する際も踏ん切りがつきやすい(笑)というメリットが。こどもたちは自分が選んだ洋服に愛着が湧くのか、自分の分はしっかり片付けをやるようになってきたり、洋服を大切に扱ったりできるようになった気がします」

5歳と3歳児のママ
Mさん

「上の子は5歳になり、女の子ということもあって洋服にも好き嫌いが。そのため衣替えでは、ただサイズを合わせるだけでなく、好き嫌いのジャッジも含めてこどもと一緒に仕分けをすることに。そして洋服の収納についても、親が全部やってあげて“この通りの場所に戻すのよ”と言い聞かせても、なかなか自分から片付けてくれないもの。このくらいの年齢になると、こどもはこどもなりに収納方法にも好みが出てくるようで……。なので、こどもの意見も聞きながら、自分で出し入れができるように背の低いハンガーラックや、“半袖”“長袖”“ズボン”などの絵入りシールを貼った衣装ケースを用意し、こどもと一緒に収納にも挑戦しました。その効果があって、自分で洋服を片付けたり、自分で選んで着替えたりするようになり、ママも大助かりです」

絵と文字で中身を表現し引き出しに貼り付けることで、
こどもがどこに何を収納すればいいか理解し、お片付けができるように

小さくなった洋服はどうする?

サイズが小さくなり着られなくなってしまったけれど、まだ十分にキレイで処分するにはもったいない、いただきもののブランド品で値段も高そう、すごく思い出が詰まった洋服なので手放しがたい……そんな理由で、こども服をどんどん溜め込んでいくと、収納スペースがいくらあっても足りません。下に兄弟がいてお下がりにできる、もしくは近々、下のこどもが生まれるといった場合は、ご自宅に余裕があれば取っておいても構いませんが、そうでなければ、思い切って処分をするのが得策です。

実際のところ、先輩ママたちはどのようにしているのか、処分する際にはどういった方法があるのかなどについても教えてもらいました。

7歳・0歳児のママ
Nさん

「長男が着なくなった洋服を、いずれ生まれる下の子用に取っておいたんです。そうしたらなかなか授からず、ようやく生まれたのが女の子! これはもう、上の子の不要な洋服は処分するしかありません。かなりの量があったので、まとめて近所のリサイクルショップに持ち込んだら、その時は夏だったので夏物しか買い取ってもらえず、冬物は持ち帰りになるそうで……。えーって思って違うリサイクル店に持ち込むも同じ状況で、仕方なく、夏物だけ売って、冬物は持ち帰りに。その夏物も、高価なブランドものなども含めて50着くらいはありましたが全部で800円にしかならず、しかも半分は“買い取りは不可だが、海外に寄付するので無料で引き取ることは可能”と言われ、もうそれでいいですって置いてきました。こんなことなら、もっと早いタイミングで親せきの子などにあげればよかったと大反省。リサイクルショップは、“その季節のものだけ”“その時に人気の高いブランドの洋服以外は二束三文”“ちょっとでも汚れてたりすると買い取りはほぼ不可”“店によっては買い取り不可のものをまとめて処分してもらうこともできるが手数料が発生する場合もある”……ということを覚えておきましょう!

5歳児のママ
Sさん

「私はフリマアプリをフル活用してます。人気のブランドなどの場合はヤフオクでもいいんですが、ほとんどはメルカリを利用。売れやすくするためのコツは、その季節のものを出品すること。夏であれば夏服を、冬であれば冬服を。なので、6月の衣替えで出した夏服の中にサイズが小さくなってしまったものがあればすぐに出品します。値段設定については、商品の状態を細かく記入していくと売れやすい相場がでてきますので、そちらを参考に。その際、手数料(10%)と送料(出品者負担にするのが一般的)がかかることもお忘れなく。送料をできるだけ抑えることで値段も安く設定でき、売れやすくなります。送料は、薄手の衣類の場合(厚さ3cmのA4サイズの箱に収まるくらい)は210~230円、厚みのある洋服の場合は宅急便として700円以上になってきます。なので、例えば人気キャラクターのTシャツで状態がよければ1枚800円に設定し、売れれば約500円の儲けに。一方、厚手の物は送料がかさむため、セット売りで値段を高めに設定し、箱にぎゅうぎゅう詰めで送ったりもします。値段が高くてもセットだとお得感があって売れやすく、こちらも送る手間などが一度で済み、おすすめですよ

セットで売る際は、同じサイズで、ブランドや色なども揃えることが大切

今回は、それぞれのママたちが工夫をしているこども服の衣替えについてみてみました。いろんなアイデアがありましたね。これを参考に、こどもたちと一緒にわが家流の衣替えに挑戦してみてください。

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