子どもの歌や楽器の上達を祈願しよう
音楽の神様がいるパワースポット4選。
お子さまが楽器や歌など、音楽にまつわる習い事を始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなお子さまを応援したいなら、音楽にご利益がある寺社を訪れてみませんか?
音楽の神様といえば、「弁才天」が有名です。弁才天を祀る寺社は全国にありますので、旅行や帰省の際にお子さまを連れて参拝してみてはいかがでしょうか。きっと、お子さまの心に響く素敵な思い出になるはずです。
音楽の神様は七福神の「弁才天(弁財天)」
弁才天は、七福神の一柱であり、唯一の女性神です。ヒンドゥー教の女神サラスヴァティを起源とする神様で、かつてインドに流れていたとされる同名の川を神格化したものです。そのため、流れる川のせせらぎから「流れるもの」を連想する音楽や言葉などの才能をもたらす神とされています。琵琶に似た弦楽器「ヴィーナ」を持っているのも音楽にご利益があるとされている理由です。福徳賦与の女神である吉祥天とも合体してとらえる考え方もあります。
水という財産と学問や芸能の才能を兼ね備えることから、弁財天とも弁才天とも表記されます。この記事では原則として弁才天と表記します。(寺社により表記が異なりますので、下記文中では寺社での表記にならっています。)
このように、楽器や歌など音楽にまつわる習い事を始めたお子さまの上達を願うなら、音楽の神である弁才天のいる神社に参拝しましょう。
弁才天をお祀りしている全国の寺社をご紹介
弁才天は仏教の神様ですが神仏習合によって神社に祀られているケースもあります。ここからは、「日本三大弁才天」や弁才天をお祀りしている有名な寺社を紹介します。帰省や長期休みに旅行がてら訪れてみてはいかがでしょうか。
1. 江島神社(えのしまじんじゃ)/神奈川県藤沢市江の島
江島神社は、都心からアクセスしやすいこともあり、江ノ島を代表する観光スポットのひとつになっています。その歴史は古く、552年に聖徳太子より少し前の欽明天皇の勅命で、江の島の洞窟に神様を祀ったのが起源とされています。
天照大神から生まれた三姉妹の女神様が祀られており、江の島内に点在する「奥津宮(おくつみや)、たぎりひめのみこと」「中津宮(なかつみや)、いちきしまひめのみこと」「辺津宮(へつみや)、たぎつひめのみこと」の3社からなります。古くは江島明神と呼ばれていましたが、仏教との習合によって弁財天女とされ、江島弁財天として信仰されるに至り、海の神、水の神の他に、幸福・財宝を招き、芸道上達のご利益を持つ神様として、今日まで仰がれています。
江島神社のシンボルに、弁才天をお祀りする奉安殿があります。そこには、八臂弁財天(はっぴべんざいてん)と、 日本三大弁財天のひとつとして有名な裸弁財天・妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)が奉安されています。
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2.竹生島 宝厳寺(ちくぶしま ほうごんじ)/滋賀県長浜市竹生島
滋賀県の琵琶湖に浮かぶ竹生島は、島全体がパワースポットと言われる場所で、歴史的価値のある建築物が多く残されています。その中に、日本三弁才天の一つに数えられる宝厳寺があります。
724年に聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神(あまてらすおおみかみ)より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう。」というお告げを受けました。そして堂塔が建立され、本堂に弁才天像を安置したとされています。
毎月15日は弁天様のご縁日。この日に祈願すればさらにご利益があると伝えられています。また、「弁天様の幸せ願いダルマ」という、小さくて赤い可愛いダルマの中にお願い事を書いた紙をダルマの中に収め、本堂に奉納するという願掛けがあります。琵琶湖をクルーズしながら訪れることができるので、一度参拝してみてはいかがでしょうか。
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竹生島 宝厳寺
https://www.chikubushima.jp/
3.亀居山放光院大願寺(ききょざんほうこういんだいがんじ)/広島県廿日市市宮島町
宮島の厳島神社に隣接する大願寺(正式には高野山真言宗、亀居山放光院大願寺)。開基は不明ですが、鎌倉時代の建仁年間(1201~1204)に僧了海(りょうかい)によって再興されたと言われています。かつては厳島全体の寺社の修理造営を担っていました。
弘法大師が唐から帰る途中、厳島に立ち寄った際に、弁才天を厳島神社にお祀りしたと伝えられています。明治時代になると神仏分離令が出され、大願寺に移され今に至ります。
本堂正面の御厨子の中に祀られている厳島弁財天は、秘仏のため普段はその姿を直接拝むことはできません。年に一度、厳島弁財天大祭が行われる6月17日にのみ御開帳され、一般の人も拝観することができます。
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亀居山放光院大願寺
https://itsukushima-daiganji.com/
4.天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)/奈良県吉野郡
天河大辨財天社の起源は飛鳥時代にまで遡ります。役行者が大峯山を開山する際に、守護神として辨財天を祀ったのが始まりです。辨財天は芸能の神様としても知られています。天河大辨財天社は能との縁も深いことから、世阿弥も用いたとされる面、能装束が多数奉納されていて、神前での能の奉納が毎年行われます。
本殿に祀られている弁財天像は通常非公開で、毎年7月16日から17日にかけて執り行われる例大祭においてのみ開帳されます。また、本殿右扉の中に安置されている日輪弁財天像像は、60年に1度のみ開帳とされています。
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まとめ
この記事では、日本三大弁才天をはじめ、弁才天をお祀りする全国各地のパワースポットを厳選してご紹介しました。ほかにも弁才天をお祀りする寺社は、日本全国にたくさんあります。家の近所や旅行先にあるかどうかを調べて、お子さまと一緒にぜひ参拝してみてくださいね。