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原因は?必須アイテムは?
飛行機に乗る時の
子どもの耳抜き対策

子どもと初めての飛行機での旅行。子どもの飛行機デビューにわくわくする反面、気になるのは機内の気圧の変化で起こる子どもの耳の痛み。耳が痛くなると大人でも辛いものですが、小さな子どもにとっては、なおさら不安ですよね。この記事では、子どもの耳抜きについて、知っておきたいポイントを紹介します。

そもそもどうして耳が痛くなるの?
耳抜きが必要なの?

耳が痛くなる主な原因は、機内の気圧の変化です。飛行機が離着陸する際、高度の変化によって機内の気圧が大きく変動します。このとき、耳の中の気圧と外の気圧に差が生じ、鼓膜が圧迫されて痛みや不快感を感じることがあります。この痛みを軽減するために必要なのが「耳抜き」です。普段は閉じている耳管(耳と鼻をつなぐ管)を耳抜きすることによって開かせて、耳の中の圧を調節します。そうすることで耳のつまりが取れて通常の状態に戻るのです。

子どもの耳管は大人に比べて狭いため、気圧の変化に対応しにくく、痛みを感じやすいのが特徴です。また、まだ小さい子どもの場合は耳抜きを上手にすることができず、辛さで泣いてしまうことがしばしば起こってしまうのです。

耳抜きするタイミングは?

耳抜きは、気圧の変化が大きい離陸時と着陸時にこまめに行うのがポイントです。具体的には、飛行機が離陸する前から離陸して機体が安定するまで、そして、着陸態勢に入ってから着陸するまでの目安です。痛みや不快感を感じなくても、こまめな耳抜きを心がけるのがポイントです。

赤ちゃんの耳抜き方法は?

赤ちゃんは、自分で耳抜きをすることができません。そこで、授乳やミルク、飲み物を与えることで、自然に耳抜きができるように助けてあげましょう。機内では、客室乗務員に粉ミルクと哺乳瓶を渡せば、ミルク用のお湯をもらうことができます。母乳をあげる場合、離着陸時は席に座っておく必要があるため、授乳ケープを必ず持参しましょう。

ミルクを卒業していれば、麦茶やジュースなどの飲み物でも問題ありません。離着陸時に合わせて授乳時間を調整したり、哺乳瓶やストローマグなどを用意したりしておくようにしましょう。また、飲み物を飲んでくれない場合は、おしゃぶりをしてもらうのも効果があります。

よくあるのは、赤ちゃんが眠ってしまっている場合です。寝ている場合、赤ちゃんはリラックスしていることから耳抜きをしなくても大丈夫なので、そのまま寝かせてあげましょう。

子どもの耳抜き方法は?

ある程度おしゃべりができる年齢になれば、飲み物を飲ませる、唾を飲み込む、あくびをするといった方法で耳抜きを促しましょう。飴やガム、お菓子やゼリーを与えるのも、唾液が分泌して、耳抜きを助ける効果があります。

小さい子どもの場合、いつ耳抜きをすればよいのかタイミングが分からない場合があるので、「耳抜きしてみようね」と保護者から都度声をかけてあげましょう。

また、離着陸前に鼻をかんで鼻通りをよくしておけば、耳抜きがしやすくなるのでやっておくと安心です。

小学生以上なら、
バルサルバ法もおすすめ

鼻をかめるくらいの年齢の子どもには、バルサルバ法という耳抜き方法も有効です。息を軽く吸い込んで口を閉じ息を止め、鼻をつまんで、吸い込んだ息を優しく耳の方に押し出す方法です。ただし、強く息を押し出そうとしすぎると、鼓膜を傷つける可能性があるので注意しましょう。最初は、保護者が一緒にやってみせ、やり方を教えてあげましょう。

耳栓を活用するのもおすすめ

上手く耳抜きができない子どもや、気圧の変化による不快感を感じやすい場合は、気圧をコントロールできる飛行機用の耳栓を買うのもおすすめです。子ども用も販売されているので、試してみるのも良いでしょう。

万全の準備で、
快適な空の旅を楽しみましょう!

子どもとの旅行は、座席の配慮や、持ち物の準備など大変な面もありますが、しっかり事前準備をしたり、耳抜きの知識を入れたりしておけば、快適な旅が叶うはずです。もし、機内でなにか困ったことが出てきた場合は、遠慮なく客室乗務員の方に相談するのもよいでしょう。

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