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それ、マナー違反かも?
知っておきたい
「お彼岸」のOK&NG行動

お彼岸は、ご先祖様や故人を尊び、感謝を伝える日本独自の大切な行事です。しかし、「いつ何をすればいいの?」「お供え物で気を付けるべきマナーはある?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2026年の日程をはじめ、お彼岸の持つ意味や期間中に「やるといいこと」「やってはいけないこと」を分かりやすくまとめました。正しい作法と心構えを知り、穏やかな気持ちでお彼岸を迎えましょう。

お彼岸とは?意味や由来を解説

お彼岸は、春と秋の年に2回行われる行事で、春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)として、その前後3日間、合計7日間を指します。この期間は、私たちが生きている煩悩や迷いの多い現世である「此岸(しがん)」と、死後の悟りの世界である「彼岸(ひがん)」が最も近づくとされています。

お彼岸の過ごし方は春と秋で大きく変わりませんが、お供え物などには季節ならではの違いが表れます。

2026年の秋のお彼岸はいつ?

2026年の秋のお彼岸は、9月23日の「秋分の日」を中心とした7日間、つまり9月20日(日)から9月26日(土)までです。


お彼岸で「やるといいこと」

①お墓参りと丁寧な掃除

お墓参りは、亡くなった家族やご先祖様に感謝の気持ちを伝える大切な行いです。掃除からお参りまで丁寧に行うことで、感謝の気持ちがよりいっそう深まります。

  1. 敷地内の掃除
    墓石の周囲にある雑草を抜き、落ち葉やゴミを取り除きます。
  2. 墓石の掃除
    墓石に水をかけ、柔らかいスポンジや布で傷をつけないよう優しく汚れを拭き取ります。きれいになったら乾いたタオルで拭きましょう。
  3. 花筒や線香皿の掃除
    花筒はきれいに洗い、新しい水を入れ花を生けます。線香皿は、古い線香の燃えカスを取り除き、きれいに磨きましょう。
  4. お供え物をする
    お供え物(お菓子・果物)は、お盆や台、半紙を敷いた上にお供え物を置きましょう。
  5. 掃除が終わったら手を合わせる
    すべての掃除が終わったら、線香を焚いて手を合わせましょう。お墓参りが終わったら、お供えした食べ物や飲み物は、お墓に残したままにせず持ち帰るようにしましょう。


② 仏壇・仏具の清掃

家に仏壇がある人は、仏壇の掃除をしましょう。掃除をする際は、仏壇に向かって一礼してから作業を始めます。仏具を慎重に取り出し、毛払いという道具でホコリを払い、乾いた布で優しく拭き上げます。掃除が終わったら元に戻し、お供え物をして手を合わせましょう。

③お供え物をする

お墓や仏壇のお掃除が完了したら、心を込めてお供え物を並べましょう。

お彼岸にお供えするものといえば、「ぼたもち」と「おはぎ」ですが、なぜ2つの名称があるか疑問に思ったことはありませんか。実は同じ和菓子ですが、季節に咲く花にちなんで呼び名が分かれています。春のお彼岸には春の花である牡丹に見立てた「牡丹餅(ぼたもち)」をこしあんで作り、秋のお彼岸には秋の花である萩に見立てた「御萩(おはぎ)」を粒あんでお供えすることが多いようです。原料となる小豆の赤色には、古くから魔除けや厄払いの力があると信じられており、お彼岸のお供えに好ましい食べ物とされています。

お彼岸にお墓や仏壇にお供えする花は、白を中心に、黄色、赤、紫などの明るい色のものが良いでしょう。また、故人が生前好んでいた思い出のお花や故人をイメージさせるような花がふさわしいです。

④お寺の「彼岸会(ひがんえ)」への参加

お彼岸の期間中、お寺では「彼岸会」と呼ばれる合同法要が行われます。僧侶による読経や仏法についての法話を聞くことができ、ご先祖様に深く思いを馳せる貴重な機会となります。

檀家でなくても参加を受け入れているお寺もあるため、近隣の寺院の情報を調べて足を運んでみるのも良いでしょう。

お彼岸で「やってはいけないこと」

お彼岸の期間中は、ご先祖様を供養する期間ですが、お祝い事を慎む必要はありません。ただし、周りへの配慮として避けるべきとする場合があります。

①不適切な品をお供えする

お供えする品として避けたほうがよいものがあります。

お花についてはトゲや毒のあるもの、香りが強すぎる花は不向きとされています。バラのようにトゲのある花は「怪我や血」を、彼岸花やすいせんなど毒を持つ花は「死」を連想させるため好ましくありません。また、キンモクセイのような香りが強すぎる花も避けるのがマナーです。

食べ物に関しては、肉や魚介類のお供えは控えましょう。これは、仏教における「不殺生戒」に基づいているためです。

また、お彼岸の期間中の食事は精進料理を基本とするのが古くからの習わしです。さらに、ニンニクやネギ、ニラ、ラッキョウといった「五辛(ごしん)」と呼ばれる野菜も、匂いや刺激が強く心を乱すものとされているため、仏前へのお供えや精進料理には適していません。

もちろん、私たちが日常の食事としてお肉や魚などをいただくこと自体は問題ありません。しかし、お彼岸という節目にこうした仏教の教えを少し意識してみるだけでも、ご先祖様を静かに偲ぶ良いきっかけとなるでしょう。

②川や海など水辺での遊び

仏教において、この世とあの世の境目には「三途の川」が存在します。そのため、川や海などの水辺は「あの世への入口」や「霊が集まりやすい場所」として古くから考えられてきました。また、あの世とこの世の距離が縮まる時期に水辺で遊んでいると、「霊に足を引っ張られる」「あの世へ連れていかれてしまう」という言い伝えもあります。

台風による天気の急変も考えられ、クラゲなどの毒性の生物が増える時期でもありますので、水辺での遊びは控えた方が良いでしょう。

③周囲への配慮を欠いたお祝い事や行事

結婚式や引っ越し、新築祝い、納車、お宮参りなど、お彼岸中に慶事を行うこと自体NGとされているわけではありません。しかし、ご先祖様を供養する期間なので、結婚式や披露宴などの祝い事を避けるべきとする考えを持つ人もいます。そのため、お祝い事を強行すると親戚などから「不謹慎だ」と感じられてしまうことがあるかもしれません。

不要なすれ違いやトラブルを避けるためにも、お彼岸の時期にお祝い事や大きな行事を計画する際は、事前に家族や親族に相談し、お互いの気持ちを尊重しながら日程を調整すると安心です。

④お見舞い

お彼岸中は、「死」や「あの世」を連想しやすい時期であるため、入院中の方や家族に対して心理的な配慮から時期を避けた方が良いでしょう。

⑤彼岸花の持ち帰り

彼岸花は根に強い毒を持つことや、「持ち帰ると火事になる」といった言い伝えがあるため、外で見かけても摘んで持ち帰るのは避けましょう。

まとめ

「やること」と「やってはいけないこと」のポイントをそれぞれ押さえておくことで、気持ちの良いお彼岸を迎えられるでしょう。お彼岸で大切なのは、形にとらわれすぎることなく、ご先祖様へ「ありがとう」の気持ちを伝えることです。ご先祖様を身近に感じるこの特別な期間に、ぜひ家族で感謝の思いを重ね、心豊かなひとときをお過ごしください。

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