二次会

なぜ二次会を行うの?

二次会は挙式、披露宴の後に、友人主導で新郎新婦を祝福するために行われるカジュアルなパーティーです。挙式、披露宴という一大イベントを無事に終えた新郎新婦にとっては緊張が解けた状態で親しい友人たちと思いきり楽しめる、打ち上げのような意味合いを持つ場ともいえるでしょう。

CONTENTS
1. 二次会にはだれを呼ぶ?
2. 二次会の準備
3. 二次会の会費
4. 二次会の服装
5. 会場選び
6. 当日の流れ

1. 二次会にはだれを呼ぶ?

挙式、披露宴に招待しきれなかった友人や知人にも、結婚の報告をしたり、新郎新婦のお互いの友人を一度に紹介することができるのが二次会の特長です。
また挙式、披露宴では、スケジュールがタイトなため最初から出席してくれた招待客ともなかなか話す時間を取れないことがほとんどですが、二次会ではリラックスした雰囲気の中で、友人たちと楽しいひと時を過ごすことができます。

2. 二次会の準備

二次会も披露宴同様に、新郎新婦から様々なスタッフを友人に依頼するのが一般的です。披露宴の2〜3ヶ月前までには依頼するようにしましょう。二次会の中心的な役割となる幹事は親しい友人に依頼し、準備を進めてもらうのが一般的です。一人だと準備が大変なので、新郎側と新婦側それぞれに1名ずつ依頼するなど、複数にお願いしましょう。その他、司会、受付、スピーチ、余興などが必要な場合はお願いをします。

スタッフへのお礼も忘れずに

二次会が終わったら、幹事や司会など、自分たちのために頑張ってくれた友人たちにお礼を伝えましょう。スタッフになった友人たちは、完全に裏方に徹するため、飲食する余裕さえないことも。そんな友人たちからは、二次会の会費をもらわずに新郎新婦で負担する場合が多いようです。それに加えて、別のお礼を準備し、感謝の気持ちを伝える方もいるようです。

 歴史 

かつては友人が自発的に開催していた!?

そもそも披露宴は、親戚やご近所の方々に花嫁をお披露目するための宴会でした。そこで、披露宴に参加しない新郎の友人たちが、新郎新婦の親しい友人を集めて結婚を祝う会を開いたのが二次会のはじまりといわれています。当時は、友人主導ですべてを仕切ってくれるのが通例でした。その後、挙式披露宴から「嫁入り・花嫁紹介」の意味合いが薄れてゆき、新郎新婦が披露宴直後にハネムーンへ直行するのが流行した時代を経て、1990年頃から一般的に二次会がおこなわれるようになったといわれています。近年は、友人主導で開催するのではなく、新郎新婦が友人に幹事をお願いする場合が多いようです。また、新郎新婦は挙式披露宴の準備で忙しいため、二次会の準備にまで手が回らないことがほとんどです。近年では、幹事が見つからない場合や、忙しくしている友人に負担を掛けたくないといった理由で、二次会の代行サービスに頼む方も多いようです。

3. 二次会の会費

二次会はほとんどが会費制です。相場は、5,000〜7,000円程度です。会場への支払いは会費でまかない、ゲームの賞品代など準備の諸経費は新郎新婦が負担するのが一般的です。また、「一般的に男性の方が飲食の量が多いから」「男性よりも女性の方が身だしなみにお金が掛かるから」といった理由から、男性の会費の方が高めに設定する場合もあるようです。会費は封筒などに入れず、そのまま渡しましょう。

4. 二次会の服装

服装は、結婚式に参列するほどフォーマルな必要はありませんが、ふたりをお祝いする席なので、オシャレをして参加するのがマナーです。「平服」を指定された場合でも、カジュアルすぎるTシャツやジーンズは避けましょう。

【新郎新婦】
新郎新婦は披露宴で着用した同じドレスやスーツのまま出席する場合もあります。着替えるのなら、新郎はタキシードやスーツ、新婦はカクテルドレスなどに。

カクテルドレス

カクテルドレスは、17時以降のフォーマルな席で着る準礼装(セミフォーマル)のことです。会場の格式や雰囲気、時間帯、状況に合わせてカラーや素材を選ぶことを意識しましょう。

招待客

会場の雰囲気に合わせて服装を選ぶと良いでしょう。ホテルやレストランなどなら、女性はフォーマル感のあるワンピース、男性はスーツなど。

5. 会場選び

会場を選ぶ際には、会場の収容人数もあるため、披露宴の招待人数とは別に二次会参加者の人数を把握しておきましょう。また、会場を選ぶうえで重要視して欲しいのがアクセスです。二次会の参加者は、披露宴会場から流れる方と、二次会から来られる方がいます。特に女性はハイヒールを履いている場合が多いため、移動距離は短いほうが好ましいです。できれば、披露宴会場からも、最寄り駅からも、できるだけ近い場所を選ぶようにしましょう。同じホテル内の別の会場を選ぶ場合もあります。

1.5次会って?

披露宴よりは気軽で、二次会よりはフォーマルなウェディングパーティーを1.5次会と呼ぶこともあるようです。最近では、海外挙式や親族だけの披露宴のほかに、友人や知人、お世話になった人を中心にお披露目する場を1.5次会と呼ぶこともあります。

6. 当日の流れ

結婚式から二次会まで

結婚式から二次会までは、1時間半〜2時間空けるのが一般的とされています。披露宴後のお見送りや新郎新婦の身支度、披露宴の進行が長引いた場合などを考えると、新郎新婦にとっては、このくらい時間を空けておくのが良いとされています。出席者には、二次会会場近くのカフェを案内したり、二次会の開場を早めにしてもらいウェルカムドリンクを用意しておくなど、待ち時間を持て余さないような配慮をするのが良いでしょう。

二次会の流れ

二次会の平均時間は、約2時間といわれています。限られた時間の中で二次会を盛り上げていくには、進行を明確にしておくことが大事です。あまりぎっしりとプログラムを詰め込み過ぎないほうが、全体の流れが良くなります。

  1. 新郎新婦入場
  2. 開演の言葉(幹事または司会者と新郎新婦から)
  3. 乾杯
  4. 食事・歓談
  5. 余興・ゲーム(ビンゴや演奏など)
  6. 新郎新婦の謝辞
  7. 新郎新婦退場、招待客の見送り

二次会は、挙式、披露宴と同様、親しい友人や知人たちに改めて人生の伴侶を紹介するイベントです。結婚式ほどマナーは厳しくなく、リラックスした雰囲気で過ごせるのが二次会の魅力です。新郎側と新婦側の席を分けないので、新郎新婦それぞれの友人たちが自由にコミュニケーションを取れる貴重な機会として、楽しんでいただきたいです。